- BtoB型SNSマーケティングって何?
- BtoB型SNSマーケティングの特徴が知りたい!
- BtoB型SNSマーケティングの事例は?
今回の記事では、上記のような疑問をお持ちの方に向けて参考となる情報を解説していきます。
SNSマーケティングというと企業が消費者に向けて商品やサービスのPRを行ったり、自社のブランディングをしたりするイメージが強いですよね。
しかし、最近では当たり前のように企業がSNSアカウントを運用するようになり、企業間のやりとりもオンライン化したことで、BtoB型のSNSマーケティングが活発に行われるようになりました。
そこで今回の記事では、BtoB型SNSマーケティングの基本的な知識にはじまり、特徴や活用方法、効果、事例を紹介していきます。
BtoB型SNSマーケティングとは?
BtoB型SNSマーケティングは、企業から企業に訴求する形で行われるSNSマーケティングです。
一般的なSNSマーケティングはBtoC(Business to Consumer)と企業から消費者へ行われる手法が採用されていました。
最近では、TwitterやInstagramといった各種SNSを企業が運用するようになり、企業の情報収集の手法もオンライン化していることからBtoB(Business to Business)のSNSマーケティングが注目されています。
BtoC型SNSマーケティングとの違い
企業から消費者への取引であるBtoC(Business to Consumer)に対して、らBtoB(Business to Business)は企業から企業への取引を指します。
SNSマーケティングのターゲットが「消費者」なのか「企業」なのかのシンプルな違いもありますが、それ以外にもマーケティングの手法でもさまざまな違いがあります。
消費者を相手にしたマーケティングとは進め方や考え方が大きく異なるので、担当する際にはBtoC型マーケティングから頭を切り替える必要があるでしょう。
BtoB型SNSマーケティングの主な特徴
BtoB型SNSマーケティングの主な特徴としては以下の5点が挙げられます。
- ターゲット設定はより具体的
- ターゲットは企業の購入決定者
- 購入決定までの期間が長い
- 購入パターンや購入金額などさまざま
- 口コミはあまり集まらない
それでは、1つずつ詳しく見ていきましょう。
ターゲット設定はより具体的
BtoB型マーケティングでは、メッセージを伝えるターゲット(企業)の設定がより細かく具体的になります。
商品やサービスを消費者に訴求するBtoC型であれば、年齢や性別、趣味、趣向といった形でターゲット層を決めています。
それに対して、BtoB型SNSマーケティングでは、自社が提供する商品やサービスの購入者は非常に限定的であるため、ターゲットがより絞られる形になります。
ターゲットは企業の購入決定者
自社の商品やサービスの購入を決定するのは、BtoCであれば消費者自身ですが、BtoBでは企業の決済者が決定を行います。
BtoCでは「購入者=消費者」のケースがほとんどですが、BtoBでは購入者=決済者となっており、決済者自身は消費者ではないという点を理解しておく必要があります。
購入決定までの期間が長い
BtoBでは購入決定までさまざまなプロセスや意思決定が関わるため、BtoCよりも期間が長くなります。
購入者が消費者でもあるBtoCであれば、購入決定までの期間は短い傾向にありますが、BtoBでは長期的なプランニングが必要となるでしょう。
購入パターンや購入金額などさまざま
BtoB型SNSマーケティングでは、購入目的や購入パターン、購入金額などさまざまな形になることがあります。
購入目的に応じて「1回のみ購入」「継続的に購入」なども分かれますし、企業相手の取引なので購入金額が膨大になるケースもあるでしょう。
口コミはあまり集まらない
BtoC型SNSマーケティングにおいて重要な「口コミ」ですが、BtoB型SNSマーケティングではそのような情報発信は集まりにくい傾向にあります。
BtoB型SNSマーケティングで得られる効果
BtoB型SNSマーケティングを行うことで得られる効果としては以下の点が挙げられます。
- 潜在顧客の獲得
- クライアントへの情報提供
- 企業間の関係性構築
企業の情報収集の手段がオンライン化したことによって、SNSによる情報発信が極めて重要になっています。
SNSで効果的なマーケティングを行えば、自社の商品やサービスを提供できる潜在的な顧客との接点を作ることができるでしょう。
さらに、既存のクライアントに対しても細かく情報を提供することで、新規の購買を獲得することにも繋がります。
また、企業間でSNSアカウントをフォローし合ったり、SNSを通じたコミュニケーションを行ったりして関係性をより親密にすることもできます。
BtoB型SNSマーケティングはどう活用する?
BtoB型SNSマーケティングには、以下のような活用方法があります。
- 認知度向上やブランディング
- 創業まもない企業が認知度を広めたい場合
- 取引先との関係性を深めたい場合
では、それぞれどのような内容なのか詳しく見ていきましょう。
認知度向上やブランディング
BtoB企業の場合、企業や商品の情報を効果的にターゲットに伝えていくのは大変な作業を伴いますが、SNSマーケティングを活用すればさまざまな手法を用いて効率的なアピールが可能です。
SNSアカウントの運用やインフルエンサープロモーションなど、商材に合わせて活用することができますし、自社のマーケティング能力の高さをアピールすることもできるでしょう。
創業まもない企業が認知度を広めたい場合
創業まもない企業では、限られた情報のみで顧客を獲得するのが困難な状況を強いられます。
SNSを活用することで認知度やブランド力を向上することで、商材の魅力を高め効果的な顧客獲得に繋げることができるでしょう。
取引先との関係性を深めたい場合
SNSでは企業間のコミュニケーションも容易に行えるようになります。
既存クライアントや潜在的な顧客に対して親近感を持って、良好な関係を構築することができるでしょう。
BtoB型SNSマーケティングの主な事例を紹介
BtoB型SNSマーケティングの主な事例を紹介していきます。
今回ご紹介するのは以下の5社です。
- デンソー
- AGC
- コベルコ建機
- ボーイング
- 島津製作所
SNSを活用してどのようなマーケティングを実施したのか詳しく見ていきましょう。
デンソー
デンソーでは、Facebookを活用して自社の最新ニュースや技術の紹介、社内の様子など幅広いコンテンツを発信しています。
主な目的としては商品理解やブランディングなどが掲げられており、オウンドメディアの活用と組み合わせながらSNSマーケテングを実施しています。
AGC
AGCは主にガラス製品やセラミックスを手がけるメーカーですが、Facebookを通じてCRS活動、CM、最新ニュースといった企業情報を配信しています。
Twitterでも独自キャラの「AGCちゃん」を活用したツイートを行っており、SNSごとの特色に合わせたマーケティング施策が特徴です。
コベルコ建機
建設機械メーカーのコベルコ建機では、Twitterを活用して自社商品のPRやイベント情報、企業の歴史などを発信しています。
その他にも、ユーザーが楽しめるコンテンツを配信するなどBtoBだけでなく、BtoCへのブランディングも含めたマーケティングを展開しています。
ボーイング
アメリカの大手旅客機メーカーのボーイングでは、FacebookやTwitter、Instagram、Youtubeなど幅広いSNSを活用したマーケティングを展開しています。
最新ニュースの配信や宇宙開発情報、航空機に関する情報など幅広い発信を行っており、社員紹介なども行うことで企業ブランディングを行なっています。
島津製作所
島津製作所では、Facebookを活用して最新のトピックスやCRS活動、SDGsへの取り組みなど、さまざまな情報を発信しています。
自社のブランディングに重点を置いており、さまざまな取り組みを積極的に発信していくことで企業としてのイメージを具体化させています。
BtoB型SNSマーケティングとは?特徴や活用方法、効果、事例をご紹介:まとめ
BtoB型SNSマーケティングの特徴や活用方法、効果、事例を紹介していきました。
企業も当たり前のようにSNSアカウントを運用する時代になっているため、BtoB企業にもSNSマーケティングの重要度が高まっています。
BtoC型SNSマーケティングとの違いを理解した上で、効果的なマーケティング施策を展開していきましょう。