この記事を読んでいるあなたは
- Youtube広告について知りたい
- Youtube広告にはどのような種類の広告があるのかを知りたい
- Youtube広告の出し方やかかる費用について知りたい
上記のように考えているかもしれません。
この記事では、そんなあなたに「Youtube広告の特徴や種類、出し方の手順」についてお伝えしていきます。
Youtube広告とは?
出典:https://www.photo-ac.com/
Youtube広告とは、その名の通り「Youtubeのサイト上に表示される広告」です。
Youtubeで動画を視聴する際に再生前に表示される動画広告や、画面右上に表示されるバナー広告などが実際のYouTube広告です。
近年、Youtube動画を活用した企業マーケティングが重視されています。
従来型のリスティング広告やディスプレイ広告に加え、動画によるユーザーへのアプローチが可能であることから、動きや音声により商品やサービスの魅力を端的に伝えられ、集客効果や宣伝効果に優れる媒体として注目を集めています。
Youtube広告の特徴
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Youtube広告には以下のような特徴があります。
- 広告が利用者の目に止まる確率が高い
- 広告表示させたいユーザー層のターゲッティングが可能
- Youtubeのアルゴリズムが動画に対して関連性の高い適切な広告を表示してくれる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
広告が利用者の目に止まる確率が高い
Youtubeは2005年2月にサービスを開始して以来、世界中で最も親しまれている動画配信プラットフォームであり、日本国内における月間利用者数は6,500万人を超えています(2020年9月時点)。
近年のスマートフォンの普及に伴い利用者が増加し続けており、あらゆる世代での利用率が上昇していることから、Youtube広告市場もますます拡大を続けています。
そのため、Youtube上に表示される広告はおのずとユーザーの目に止まる確率が高くなります。
Youtube広告を配信することで、幅広い世代の多数のユーザーへPRを行うことが可能です。
広告表示させたいユーザーのターゲッティングが可能
広告を出す際に特定のユーザー層にターゲットを絞ることができるのも、Youtube広告の特徴の一つです。
Googleのデータを用いた様々なターゲッティングが可能となっており、年齢や性別、地理情報などといった属性情報や、オンラインでの好みや行動傾向、キーワードなどを指定の上、広告を配信することができます。
さらに、任意の動画を指定して広告を配信するプレースメントターゲッティングを組み合わせることで、自社の広告への興味・関心が特に高いユーザーに対して集中したアプローチができるため、高いCTR(クリック率)の獲得を期待することができます。
Youtubeのアルゴリズムが動画に対して関連性の高い適切な広告を表示してくれる
Youtubeに表示される広告は、Youtubeのアルゴリズムによって動画に対して関連性の高い適切な広告を表示するようになっています。
表示される広告が、動画を視聴するユーザーの興味や関心に沿ってカスタマイズされることから、特定の分野に対する興味・関心の高いユーザーに対するピンポイントなアプローチが可能となります。
Youtube広告の種類
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Youtube広告には、6種類の広告タイプが用意されています。
広告を出すにあたり、それぞれの広告にどのような特徴があるのかを理解し、目的や用途に対して適切に使い分けることが大切です。
一つずつ詳しく見ていきましょう。
TrueViewインストリーム広告
Youtube広告において最もイメージしやすいのが、TrueViewインストリーム広告でしょう。
動画を閲覧する際、動画の最初や最後、もしくは動画の再生中に表示される動画広告で、スキップ可能な「スキッパブル広告」と、スキップ不可能な「ノンスキッパブル広告」の2種類に分かれています。
スキッパブル広告の場合、広告再生開始から5秒でスキップが可能となることから、5秒間は確実に動画を視聴してもらえるというメリットがあります。
そのため、冒頭の5秒間でユーザーを惹きつけるための工夫をこらすことが重要です。
ノンスキッパブル広告はメッセージを最後まで伝えることができる一方、ユーザーに強制的に動画を視聴させてしまうことから、ネガティブな印象を与えかねないというデメリットがあります。
TrueViewディスカバリー広告
TrueViewディスカバリー広告は、Youtubeの検索結果やおすすめ動画や関連動画枠、モバイル版Youtubeのトップページなどに表示される動画広告となっています。
インストリーム広告のように動画に組み込まれて配信されるわけではなく、ユーザーが広告をクリックすることで動画が再生されるものとなっています。
ユーザーに対して強制的に視聴させるのではなく、内容に興味を持ったユーザーが能動的に再生する広告であることから、高いCTRが期待できるといった特徴があります。
検索機能や関連動画枠に表示される広告なため、検索するユーザーを惹きつけるようなタイトルを付した広告にすることで効果があがります。
バンパー広告
インストリーム広告と同じく、動画再生中や前後に組み込まれて再生される動画広告ですが、再生時間が最大6秒である点と、ユーザーによるスキップができない点が大きく異なっています。
広告の再生時間が最長でも6秒と短いことから、ユーザーがストレスを感じにくく、より多くのユーザーに広くアプローチできることが特徴となっています。
また、スキップができないことで確実に全編視聴してもらえるため、6秒間の動画にインパクトのある内容を凝縮することで、商品やサービスの認知度向上や強いメッセージの発信に利用することができます。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告とは、Youtube外の提携サイトやアプリに表示されるモバイル端末とタブレット端末専用の動画広告です。
動画はミュートの状態で再生されますが、タップすることでミュートを解除することができます。
Youtube以外のあらゆる媒体に広告を配信できることから、Youtubeユーザー以外の客層に対して自社の商品やサービスをアピールしたいときに効果的な広告です。
マストヘッド広告
マストヘッド広告は、Youtubeを開いたときトップページの最上部に大きく表示される動画広告です。
多くのユーザーの目に触れることから、最大限にユーザーへアプローチできる広告であると言えるでしょう。
ミュート状態で再生が開始され、興味を持ったユーザーが広告をクリックすることでYoutubeの動画再生ページや自社のWebサイトに移動する仕組みとなっています。
また、動画の再生時間にも上限がありません。
Youtube広告の中では唯一の予約型サービスとなっており、利用するには手続き等が必要となりますが、短期間で一気に多数のユーザーへアプローチすることができ、大きな成果をあげられる広告方法となります。
新製品の紹介や大規模なキャンペーンの告知として利用されることの多い広告です。
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告は、動画の視聴開始から10秒後に動画の下部に重ねるように表示されるバナー広告です。
静止画を表示するものと、テキストのみの2種類の表示方法があります。
動画再生中に小さく表示されることから、ユーザーの動画視聴を妨害せず、かつユーザーの目に止まりやすいことが特徴となっています。
また、広告に興味のないユーザーは「閉じる」をクリックしていつでも広告を閉じられるため、ストレスになりにくくなっています。
Youtube広告の出し方
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ここからは、Youtubeに広告を出すための手順について具体的に紹介していきます。
Youtubeアカウントを作成し、広告動画をアップロードする
広告用の動画を作成したら、まずは動画をYoutubeにアップロードしなくてはいけません。
Youtubeのアカウントがない場合は、Youtubeのサイトにアクセスし、アカウントを作成しておきましょう。
動画はYoutubeのWebページだけからではなく、スマートフォンのYoutubeアプリからもアップロードすることが可能です。
Google広告にログインし、キャンペーンを作成する
広告動画をYoutubeにアップロードしたら、Google広告のサイトで「新しいキャンペーン」を作成します。
Google広告のアカウントも、ない場合は事前に作成しておきましょう。
Google広告にログインしたら、管理画面を開いて「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。
「達成したい目標」を選択する
「このキャンペーンで達成したい目標」「キャンペーンタイプ」の設定を行いましょう。
まずはYoutubeに広告を出す目的に合わせて「このキャンペーンで達成したい目標」を選びます。
広告の効果を最大限に発揮できるよう、目標・目的を正しく選択しましょう。
「キャンペーンタイプ」の項目は、Youtubeに動画広告を出す場合「動画」を選択します。
広告に使う予算と日程を設定する
続いて、広告に使う予算やキャンペーンの開始日・終了日といったキャンペーンの詳細情報を指定していきます。
「入札戦略」の項目では、予算の使い方を設定することができます。
キャンペーンによって選択できる項目が変わってきますが、何をキャンペーンの主目的とするかに応じて、最適な入札戦略を選ぶようにしましょう。
「予算と日程」の項目では、「キャンペーンの合計」か「日別」のいずれかを選択し、広告に使う予算の金額を入力します。
その下の「開始日」と「終了日」には広告の開始日と終了日を入力し、広告配信期間を設定してください。
広告を配信するターゲットを設定する
次に、広告を配信するターゲットユーザーに関する設定をしていきましょう。
「ユーザー属性」では、ユーザーの性別や子どもの有無、世帯年収といった項目を選択することができます。
「オーディエンス」では、ユーザーの興味・関心に関する項目を、「キーワード」では、配信する広告に関連するキーワードを指定していきます。
ターゲットユーザーに関わる項目をできるだけ細かく調整することで、目当てとするターゲット層へピンポイントに広告を届けることが可能となりますが、全体としては広告の表示回数が少なくなってしまいます。うまくバランスを取りましょう。
ターゲットの誘導先と誘導フレーズを入力し、プレビューを確認する
キャンペーンの詳細設定とターゲット設定がすべて終わったら、広告として配信する動画を指定します。
画面左側の検索窓に、最初に広告用の動画をアップロードしたYoutubeのURLを入力しましょう。
URLを間違いなく入力すると、広告イメージのプレビューが右側のウインドウに表示されます。
プレビューを確認したら、広告をクリックした際に表示するページのURLやユーザーを誘導するための広告フレーズ、見出し、広告名を入力します。
すべての入力が完了したら「キャンペーンの作成」をクリックします。
以上で、Youtube広告の出稿完了となります。
なお、広告の詳細設定は後から随時変更することが可能です。実際に運用しながら広告の成果を確認しつつ、適宜変更を加えて調整していきましょう。
広告配信にかかる費用
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Youtube広告の配信にあたり、どのくらいの費用がかかるのかは気になるところだと思います。
ここではYoutube広告の配信にかかる費用を詳しく見ていきましょう。
低価格からの出稿が可能
Youtubeはさまざまな種類の広告を用意することで、企業の予算や目的に応じた低予算からの出稿を可能としました。
そのため、多くの企業が少額の予算からトライアルを行い、広告の成果が上がった場合予算を増額するという手順を採用しています。
広告の出し方の項目でも述べましたが、Youtube広告の出稿では予算を先に設定するので、そこで設定した予算以上の料金がかかることがありません。
いきなり多額のコストをかけるのが難しい場合でも、安心して参入することができると言えます。
料金発生の方式
Youtube広告は、主に規定の視聴時間や表示回数を超えることで料金が発生する仕組みになっています。
料金の相場は3円から20円程度ですが、使用する広告の種類や商品・サービスの内容によって差異があると思っておいてください。
広告フォーマットごとの料金発生の方式は、以下の通りとなっています。
広告フォーマット | 料金が発生する条件 |
---|---|
TrueViewインストリーム広告 | 30秒以上視聴された場合に発生 30秒以内でも、ユーザーが広告をクリックするなどの行動を起こした場合に発生 |
TrueViewディスカバリー広告 | ユーザーが広告をクリックして視聴するたびに発生 |
バンパー広告 | 広告が1,000回表示されるごとに発生 |
アウトストリーム広告 | 視認範囲のインプレッション1,000回ごと (広告面積の50%以上が画面に表示され、かつ1秒以上表示された場合) |
マストヘッド広告 | 固定の日別単価か固定のインプレッション単価で発生 |
オーバーレイ広告 | 広告が表示されるたびに発生 |
Youtube広告では「ユーザーが能動的に広告を視聴した場合に料金が発生する」という方針を掲げており、無闇に広告が表示されて高額な費用が発生する心配がありません。
料金発生の方式としては、ユーザーが広告動画を一定時間以上視聴した場合に料金が発生する「インプレッション型」と、ユーザーが広告をクリックし、動画を再生した場合や企業サイトへ移動した場合に料金が発生する「クリック型」が一般的となっています。
Youtube広告の特徴や種類、出し方の手順まとめ
出典:https://www.pexels.com/ja-jp/
この記事では「Youtube広告の特徴や種類、出し方の手順」について解説しました。
世界的に親しまれる動画配信プラットフォームであるYoutubeの市場は今なお発展し続けており、広告を出すことで多くのユーザーへアプローチができるというメリットがあります。
ターゲティングについても細かく設定できることから、広告効果の見込めるユーザー層へ効率よく広告を届けることも可能です。
今回の記事を参考に、Youtube広告の種類や効果について理解を深め、適切な運用を行うことで、ぜひ効果的なマーケティングにつなげていってください。