- SEOって何?
- SEOが重要な理由は?
- SEO対策のポイントや最新の動向が知りたい!
今回の記事では上記のような疑問を持つ方に向けて参考となる情報を提供していきます。
WEBサイトの運営やWEBマーケティングを担当することになれば必ずと言っていいほど耳にする言葉ですが、具体的にどのような意味なのか理解しているでしょうか。
SEOが重要な理由やSEO対策として具体的に何をすればいいのかなど、初心者の方だと特に迷うことも数多くあるはずです。
そこで今回はSEOとはという基本的な知識に加えて、SEO対策のポイントや最新の施策など幅広く解説していきます。
SEOとは?
「SEO」とは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」という言葉で、検索エンジンを中心としたマーケティング戦略を指す言葉です。
一般的に私たちはGoogleなどの検索エンジンを用いて、ネット上にあふれる情報を調べています。
調べる際には具体的な言葉を検索するわけですが、その際に検索エンジンのアルゴリズムによって、ユーザーにとって最も適したWebサイトが上から順番に表示されていきます。
「上から表示される」=「アクセスされやすい」ということになるため、マーケティングを行う上でコンバージョンの増加も期待できるでしょう。
この検索順位を上げるためにWEBページ上でさまざまな対策を行い、ユーザーにアクセスしてもらう機会を増やすための施策のことを総じてSEOと考えてください。
SEO対策が重要な理由
SEOが重要だと言われている理由としては主に以下の3点が挙げられます。
- 広告費などのコストをかけずに集客ができる
- 検索からの集客となるのでコンバージョン率が高い
- 検索上位に表示されることでブランディングが可能
それでは、どのような理由なのか詳しくみていきましょう。
広告費などのコストをかけずに集客ができる
Webサイトのアクセス数を増やすにはさまざまな方法があり、SEOはその1つでしかありません。
その他にも「ネット広告を出稿する」といった方法で、WebサイトやSNSなどに広告を表示させて自社のサイトに流入させるという方法もあります。
Webサイトへの集客方法にさまざまな方法がある中で、SEOは「コストをかけずに集客できる」という特徴があります。
広告を出稿すると目立つ場所に広告が表示されるのですが、広告費がかかってしまいます。
SEOであれば広告費もかかりませんし、クリック数に応じた費用が発生することもないので比較的低コストで実践できます。
検索からの集客となるのでコンバージョン率が高い
SEO対策を行い指定のキーワード検索における表示順位を上げられれば、コンバージョン率の高いWebサイトを作り上げることが可能です。
検索で何らかのキーワードを入力したユーザーは「情報が知りたい」「欲しいものを探したい」など、何らかの欲求を抱えている中で検索という行動をしています。
広告からの流入による不特定多数のユーザーよりも、明確な目的を持って検索をしているユーザーほど、目当ての情報が見つかった際にコンバージョンに繋がる可能性が上がると言えます。
また、これまで全く接点のなかったユーザーに対しても検索を通じて接触することが可能です。
検索上位に表示されることでブランディングが可能
特定のキーワードに対して検索上位に表示されるWebサイトは、それだけでブランド価値が高いと言えるでしょう。
やはり上位に表示されるほど質や正確性の高い情報が記載されているWebサイトであると検索エンジン側から認められたことにもなりますし、ユーザーからしても上位に表示されるWebサイトほど信頼性が高いと言えます。
SEOが難しい理由
SEOのデメリットとしては以下の4点が挙げられます。
- 効果が出るまで時間がかかる
- コンテンツ作成に人的コストがかかる
- キーワードによっては競合が多く難易度が高い
- 検索エンジンのアルゴリズムが更新される
メリットだけでなく、デメリットも理解すれば適切な利用ができるでしょう。
効果が出るまで時間がかかる
SEO対策を行っても効果が現れるまでには時間がかかってしまいます。
広告であれば即効性の高い効果が得られやすいのですが、SEO対策を1つずつ行いながらGoogleでの検索順位を上げていき、効果測定と改善と繰り返しながら質の高いWebサイトを構築していかなければなりません。
そのため、マーケティングにおけるSEO対策は中長期的な視野で行う必要があるでしょう。
コンテンツ作成に人的コストがかかる
SEO的に評価されやすいWebサイトを作り上げるためには、サイト内のコンテンツを充実させなければなりません。
しかし、コンテンツを1つずつ緻密に作成しようとすると、それだけで人的コストがかかってしまいます。
人的リソースを割いて、時間をかけたコンテンツ制作が求められるため、SEO対策を充実させるためには相応の人的・時間的コストがかかってしまいます。
キーワードによっては競合が多く難易度が高い
SEO対策を行う上で競合の存在も忘れてはいけません。
似たようなテーマやキーワードを扱うWebサイトが他にもある場合、他サイトよりも質の高いものを作り上げなければ検索順位が上げられず埋もれてしまいます。
キーワードによっては競合がとにかく多く、効果を上げるのが困難なケースも考えられるでしょう。
SEO対策を行う際はどのようなキーワード検索からの流入を狙うのか、そのキーワードの競合サイトにはどのようなコンテンツがあるのかを徹底的に調べ上げ、クオリティで上回りながら差別化を図らなければなりません。
検索エンジンのアルゴリズムが更新される
検索エンジンのアルゴリズムはGoogleなどによって独自に定められていますが、アップデートやアルゴリズム変更が行われることがしばしばあります。
検索順位を決める基準が大きく変更される可能性もあるため、変更前と変更後で順位やアクセス数が大幅に左右される可能性も考えられます。
そのため、Googleが公表している検索エンジンのアルゴリズムに関する方針を細かくチェックする必要があるでしょう。
SEO対策の基本を紹介
SEO対策の基本的な内容について解説していきます。
主なポイントは以下の6点です。
- コンテンツは質>量
- 対策キーワードの設定
- 内部対策と外部対策
- Googleが重要視する3つの評価基準「E-A-T」
- ページスピードの向上
- 分析ツールの導入も必須
具体的にどのようなことを行なっていくのか詳しく見ていきましょう。
コンテンツは質>量
Googleの検索エンジンでは特にコンテンツの質を重視する傾向にあります。
専門性や独自性が高く、情報の正確性、網羅性のあるコンテンツを充実させることで特定のキーワードに対する検索順位をアップさせられるでしょう。
分量に関してはもちろん多いほうが充実した内容になるため評価されやすいのですが、ただ多いだけで独自性や専門性に乏しい内容は評価されません。
分量はあまり気にする必要はなく、とにかく品質にこだわりを持ってコンテンツ制作を進めながら、適宜分量を調整していくという方針で初めて見てください。
対策キーワードの設定
SEOを行う上で「ユーザーがどのようなキーワードを検索した際に、自社のWebサイトにアクセスするのか」という点を決めなければなりません。
特定のキーワードの検査ボリュームや競合サイトの数、ユーザーのニーズなどを精査していきながら、対策すべきキーワードを策定していきます。
どんなキーワードを狙うのかによってWebサイト全体やコンテンツの中身も決まってきますし、キーワードに対して適切な内容を伴っているかも検索エンジン側の評価に関わってきます。
内部対策と外部対策
SEO対策には大きく分けて「内部対策」と「外部対策」の2つが存在します。
- 内部対策:Webページの内容を検索エンジンに正しく評価させるための対策
- 外部対策:他サイトから被リンクを受け、第三者からの評価を得るための対策
基本的に外部対策はコントロールできない部分もあるため、主にやるのは内部対策になります。
Webページの内容やサイトの仕様を整えることで、Googleの検索エンジンがサイトを正しく評価すれば、より検索順位を上げることができるでしょう。
Googleが重要視する3つの評価基準「E-A-T」
Googleの検索エンジンの評価においては以下の3つが重視されています。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
コンテンツを作成する際は、この3つを十分に満たしているかを検討しなければなりません。
ページスピードの向上
ユーザーにとってWebサイトの表示速度が遅いのはストレスに繋がってしまいます。
画像や文章などがいつまで経っても表示されないと、コンテンツを見てもらう前にサイトを離れてしまうでしょう。
そのため、コンテンツの内容を整えるだけでなく、いかにページスピードを向上させるかという視点もSEO対策においては重要です。
使用する画像などのデータ量はもちろん、パソコン、スマホ、タブレットなどさまざまなデバイスからアクセスした際に同じように素早く表示されるかなどもチェックしていきましょう。
分析ツールの導入も必須
SEO対策はただやって終わりではなく、実施後の効果測定を適宜行いながら改善を繰り返す必要があります。
その上で分析ツールを導入して、SEO対策後の効果をモニタリングしてください。
「Googleサーチコンソール」や「検索順位チェックツール」といったSEO向けの分析ツールも幅広く用意されているので積極的に活用してみましょう。
SEO対策の最新トレンドを紹介
ここではSEO対策の最新トレンドとして以下の4つの施策を紹介します。
- 動画SEOについて
- Core Web Vitals
- ユーザー目線のコンテンツ制作
- VSO(音声検索)対策
どのような施策が今行われているのか詳しく見ていきましょう。
動画SEOについて
動画SEO(VSEO)が、検索したキーワードに対して上位に動画が表示されることが多くなった状況に対して、動画コンテンツをSEOに取り入れて対策をしていくという施策です。
例えば、料理のレシピを検索した場合、Webサイトよりも動画の方がわかりやすくで便利な場合ってありますよね。
キーワードに対してWebサイトよりも動画の方が適切だと評価した場合に検索上位に表示されることが多くなったため、Webサイトだけでなく動画コンテンツにも力を入れていく必要が出てきており、マーケティングでの活用が目立っています。
Core Web Vitals
「Core Web Vitals」とは、GoogleがWeb上で優れたユーザー体験(UX)を提供するための指標のことです。
特に以下の3つが重要な要素として挙げられています。
- 読み込み時間(LCP)
- インタラクティブ性(FID)
- ページ・コンテンツの視覚的安定性(CLS)
やはりページスピードが早いほど快適なサイト閲覧が可能になりますし、ユーザーがサイト内で行うアクションに対する反応速度も早いほど快適です。
ページのレイアウトやズレ、崩れなどが起きないことも重要です。
Webサイトの内容やコンテンツの中身だけでなく、こういったUX視点の評価軸も意識したWebサイト制作が重要になっています。
ユーザー目線のコンテンツ制作
従来のWebサイトを通じたマーケティングでは、企業が伝えたいことを発信するという視点で施策が行われていましたが、今ではユーザー目線のコンテンツ制作が重要になっています。
ユーザーが本質的に求めている情報を出発点にコンテンツを提供することで、SEOで高い評価を得ていくという考え方になります。
コンテンツの価値が大幅に持ち上がった現代だからこその視点でもありますし、ユーザーにとって価値のある情報を提供することで効果の高いSEO対策が可能になります。
VSO(音声検索)対策
従来の方法では文字を入力して検索を行う「テキスト検索」が主流でしたが、最近では人の声で検索を行う「音声検索」の利用も増加しています。
SiriやGoogleアシスタント、AmazonのAlexaなど、音声検索ができるデバイスも普及している中で、音声検索に適したSEO対策(VSOが求められています。
まだまだ発展途上でもあるため、具体的にどのような施策が有効なのか明らかではありませんが、今後も利用が増加する可能性が高い中で今注目すべき分野と言えるでしょう。
SEOとは?SEO対策の基礎知識や最新の施策をご紹介:まとめ
SEOに関する基本的な知識や最新の施策について紹介していきました。
Webサイト運営やWebマーケティングで必須となる知識になるので、基本的な事項は絶対に抑える必要がありますし、変化の激しいWeb業界に着いていくため最新の動向も常にチェックしなければなりません。
SEOの基礎知識や最新の施策をチェックしてぜひ役に立ててみてください。