- ソーシャルメディアマーケティングって何?
- ソーシャルメディアマーケティングをやるとどんな効果が得られるの?
- ソーシャルメディアマーケティングのやり方が知りたい!
今回の記事では、上記のような疑問を持つ方に向けた参考となる情報を解説していきます。
今や企業にとっても活用するのが必須となっているソーシャルメディア。
ソーシャルメディアを活用することで消費者と相互的なコミュニケーションをとることができ、マーケティング上のさまざまな効果を得ることが可能です。
しかし、ただ闇雲にマーケティング施策を実施しても期待する効果を得るのは難しいでしょうし、逆にリスクに見舞われることもあるので注意が必要です。
そこで今回はソーシャルメディアマーケティングとは何かという基本的な情報から、ソーシャルメディアマーケティングの特徴や効果、やり方について詳しく解説していきます。
ソーシャルメディアマーケティングとは?
ソーシャルメディアマーケティングとは、名前の通り「ソーシャルメディアを活用して行うマーケティング施策」を指します。
Webサイトのように企業側が一方的に情報を発信するメディアではなく、ソーシャルメディアでは消費者との相互的なコミュニケーションが取れるのが特徴となっています。
そんなソーシャルメディアをマーケティング施策に取り入れることで、これまでになかった効果や消費者との関係づくりが可能になったため大きな注目を集めています。
ソーシャルメディアとSNSの違いは?
ソーシャルメディアとSNS(ソーシャルネットワークサービス)は、よく同じものだと思われがちですが厳密に言えば異なる言葉です。
ソーシャルメディアは、誰もが情報を発信・受信できるシステムのことを指すのに対して、SNSは個人や組織同士の繋がりを作るサービスのことを指します。
SNSも誰もが情報を発信・受信できるという意味ではソーシャルメディアなのですが、その中の細かい分類の1つとして存在しているのがSNSです。
そのため、大きな違いはなく似てはいるのですがソーシャルメディア≠SNSというのだけは頭に入れておきましょう。
ソーシャルメディアマーケティングの特徴
ソーシャルメディアマーケティングの特徴としては以下の3点が挙げられます。
- 売り込みではなくコミュニケーションが目的
- コンテンツの面白さや共感性が重要
- ユーザーとの相互発信的なコンテンツが作られる
マーケティング施策としてどのような特徴を持っているのか理解していきましょう。
売り込みではなくコミュニケーションが目的
従来の企業マーケティングにおいては、いかに商品やサービスをアピールして消費者に売り込むことに主眼が置かれていました。
企業にとって売上が最も重要になる指標でもあるため、マーケティングの目的が売上に直結するものであるのはある意味当然と言えます。
しかし、ソーシャルメディアマーケティングにおいては、商品を売り込むことが目的ではなく、ソーシャルメディアを通じて消費者にコンテンツを提供し、消費者とのコミュニケーションを醸成することを目的としています。
理由としては、広告的な表現に対して露骨な抵抗感を持たれるようになったことも挙げられますが、消費者とより近い距離でコミュニケーションを取りながら、魅力的なコンテンツを提供することで、その企業のファンになってもらうことがより強い意味を持つようになったことも考えられます。
直接的に商品やサービスを売り込むのではなく、コミュニケーションによって関係性を強化し、長期的な顧客になってもらうというのがソーシャルメディアマーケティングの狙いでもあります。
コンテンツの面白さや共感性が重要
ソーシャルメディアマーケティングにおいては、いかに商品やサービスをアピールするかという点よりも、提供するコンテンツの面白さや共感性が重要となります。
面白いコンテンツや共感が持てるコンテンツは、ソーシャルメディアを通じて拡散され、より多くの人の目に届けられるようになります。
コンテンツが拡散されるほど、より多くのファンを作ることができ、そういったマーケティング施策を継続することで、最終的に商品やサービスを買ってもらうという結果を得ることができます。
最初から売上を中心に考えるのではなく、面白さや共感性を中心に据えてコンテンツを作り続けることが重要です。
ユーザーとの相互発信的なコンテンツが作られる
ソーシャルメディアマーケティングでは、企業側からの一方的な情報発信だけでなく、消費者側からの発信によってコンテンツが作られるケースも多くあります。
企業が発信したコンテンツを消費者がシェアして拡散したり、企業が出したお題に対して消費者が回答する形で投稿するなど、さまざまな形で相互発信的なコンテンツが作られています。
消費者自身も受動的にコンテンツを受け取るだけでなく、自らがコンテンツの主体となって積極的に情報を発信していくことはソーシャルメディアマーケティングの他とは異なる特徴と言えるでしょう。
ソーシャルメディアマーケティングで期待できる効果
ソーシャルメディアマーケティングで期待できる効果としては主に以下の3つが考えられます。
- ユーザーのリアルな情報が獲得できる
- ソーシャルメディアを通じて自社サイトへ誘導できる
- 企業や商品のファンを作ることができる
得られる効果を理解して、上手に活用してみてください。
ユーザーのリアルな情報が獲得できる
ソーシャルメディアマーケティングでは、ユーザーとのコミュニケーションや相互発信的な特徴を通じて、リアルな情報を獲得することができます。
ユーザーの生きた反応をリアルタイムで収集することができるので、企業に対するイメージやコンテンツに対する感想、ユーザーが抱えている問題やニーズなど、さまざまなことを把握することができるでしょう。
一方的な情報発信では捉えきれなかったユーザーのリアルな声を集められるのも、ソーシャルメディアマーケティングの特徴と言えます。
ソーシャルメディアを通じて自社サイトへ誘導できる
ソーシャルメディアマーケティングを通じて自社サイトへの誘導も可能です。
通常であれば、Googleなどからの検索を通じてサイトに流入するのが一般的ですが、それだけでなくソーシャルメディアマーケティングを行う中で集客を行うことができます。
コンテンツを発信し続ける中で注目を集めれば、その分企業に興味を持ってくれる人が増えて、サイトへの流入も増やすことができるでしょう。
企業や商品のファンを作ることができる
魅力的なコンテンツを作り続けることで企業や商品のファンを作ることができます。
一般的な顧客と比べて、ファンは長期的に安定した購買が期待できる層でもあるため、企業にとっても非常に重要な存在です。
ソーシャルメディアマーケティングを通じて、魅力的なコンテンツを発信し続け、注目を集めることで企業や商品のことをより好きになり、ファンとなってくれる可能性が高まります。
認知の拡大やブランディング、関係性の醸成など、ソーシャルメディアマーケティングでさまざまな効果を得る中で、最終的にファンになってもらうことを目指しましょう。
ソーシャルメディアマーケティングのやり方
ソーシャルメディアマーケティングのやり方について解説していきます。
主な手順としては以下のようになります。
- 目的・目標の設定
- 競合他社の調査を行う
- ターゲットとなるペルソナを設定する
- 設定したペルソナが求める情報を発信する
- 効果測定を行いながら改善を続ける
まず最初に重要となるのが、ソーシャルメディアマーケティングを行う上での「目的」です。
認知の拡大やユーザーのファン化など、さまざまな目的がありますが、マーケティング施策において何を目指すのかを明確にしてください。
目的が定まったら競合他社の調査を行っていきます。
競合他社の取り組み内容を調査しながら、ベンチマークをしておくことで自社の取り組みと比較して評価を行うことが可能になります。
次に、ターゲット層となる「ペルソナ」を設定していきます。性別や年齢、趣味趣向などより具体的にペルソナを設定することで、コンテンツの方向性も一貫しますし、効果的なマーケティング施策が可能になります。
設定したペルソナが求める情報をコンテンツ化して発信していきながら、ユーザーの反応などをチェックしていきます。
さまざまな指標を元に効果測定を行いながら、改善が必要な部分を調べていきましょう。
ソーシャルメディアマーケティングで注意すべきポイント
ソーシャルメディアマーケティングを行う際は以下の3点に注意してください。
- 誤情報の発信・拡散に注意する
- 炎上リスクへの意識と対策を準備する
- 長期的な目線で施策を行う
ソーシャルメディアという特性上、リスクもあるので事前に理解しておく必要があります。
誤情報の発信・拡散に注意する
ソーシャルメディアでは、膨大な量の情報が日々飛び交っており、情報の正確性についても質にバラつきがあります。
そのため、誤った情報を発信したり、拡散してしまったりして、ユーザーに不利益をもたらすリスクがあることを理解しておかなければなりません。
誤情報を発信・拡散すると企業に対する信頼感も低下してしまい、マーケティング施策を継続するのが難しくなってしまいます。
炎上リスクへの意識と対策を準備する
ソーシャルメディアは情報の拡散性が強みなのですが、その拡散性によって炎上するリスクも同時に抱えています。
ささいな言葉遣いや表現だけでも炎上する可能性があるため、マーケティングの担当者は施策を始める前に炎上リスクに対する意識や対策などをしっかりと行いましょう。
どうすれば炎上しないかだけでなく、炎上してしまった場合の対処まで事前に考えておくべきです。
長期的な目線で施策を行う
ソーシャルメディアマーケティングは、コンテンツを提供し続けることでユーザーとの関係性を強化することが主な目的になってくるため、短期的な売上アップなどとは相性があまり良くありません。
あくまで長期的なファンの獲得を目的として施策を行う必要があります。
短期の施策で売上が上がらなくても、エンゲージメントやシェア数といった設定したKPIが順調であれば、長期的な運用を継続していってください。
ソーシャルメディアマーケティングとは?基本や特徴、やり方、効果をご紹介:まとめ
ソーシャルメディアマーケティングの基本や特徴、やり方、効果について解説しました。
ユーザーとの相互発信性やコンテンツ重視の方向性など、今までにはないマーケティング施策と言えますね。
さまざまなマーケティング手法の1つとして「ソーシャルメディアマーケティング」を理解して、自社の取り組みに活かしてみてください。